アナウンスが聞き取りづらいときに感じる不安と工夫

アナウンスが聞こえにくいことで感じる困りごと
今回は、日常生活の中でよく耳にする「アナウンス」について、私が感じている困りごとをお話しします。特に聴こえにくさがある方にとっては、アナウンスが重要な情報源であると同時に、不安の種にもなり得るのです。
電車のアナウンスが聞き取れないとき
通勤で毎日使っている電車では、停車駅を覚えているため、普段のアナウンスはある程度理解できます。しかし、突然の人身事故などの緊急時になると、状況が大きく変わります。
たとえば、ある日電車のダイヤが乱れている中で、急にアナウンスが流れました。「次の駅で全員降車」「振り替え輸送を利用してください」といった内容だったようですが、細かい部分が聴き取れず、どうすればいいのか分からず焦ってしまいました。
駅員さんに聞こうとしても、同じように困っている人たちで列ができており、すぐに質問することもできませんでした。
人身事故であれば、いずれ電車は動くとわかっていても、もしこれが大きな災害だったとしたら……。乗客全体がパニックになる中、アナウンスも聞き取れず、正確な情報が得られないまま行動しなければならないというのは、本当に恐ろしいことです。
病院のアナウンスも課題
病院では、自分の名前や受付番号がアナウンスで呼ばれることがあります。しかし、音は聞こえても、それが本当に自分のことかどうか判断できないことがあります。
そんなとき、私は次のような対応を取ることが多いです。
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もう一度アナウンスが流れるのを待つ
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スタッフが呼びに来てくれるのを待つ
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自分かもしれないと思って診察室へ行ってみる
特に、「間違っていたら恥ずかしい」という気持ちがあるため、スタッフが呼びに来るのを待つことが多いです。
通い慣れた小さめの病院では、受付で「アナウンスが聞こえづらいので、できれば直接呼んでいただけると助かります」とお願いすることもあります。
また、最近ではモニターに受付番号が表示されるシステムを導入している病院も増えており、視覚的に情報を確認できることで、気持ち的にもとても助かっています。
これからに期待したいこと
社会全体でデジタル化が進んでいる今、音声のアナウンスだけでなく、モニター表示やスマートフォンへの通知など、さまざまな方法で情報を伝えてもらえるようになると嬉しいです。
誰もが平等に情報を受け取り、自分の判断で行動できるような環境づくりが、もっと進んでいくことを願っています。
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