沖縄・瀬底島の絶品しゃぶしゃぶ|義足の店主が営むコーラルビーチプラス

外観から漂うこだわりと特別感
沖縄旅行で心を奪われた一軒があります。
名護市・瀬底島にあるしゃぶしゃぶ屋さん「コーラルビーチプラス」。
外観からして圧倒的な存在感。看板、外壁、植栽、窓から見えるインテリアのひとつひとつが徹底的に作り込まれており、「ここは普通のお店じゃない」と入る前から感じさせます。
少し難しかった道のりと駐車事情
瀬底島は海に非常に近く、車でのルートが少し複雑で、ナビに従っても不安になる瞬間がありました。
到着すると専用駐車場はなく、ほかのお客さんたちも車を路上に並べて停めていました。私もその列の後ろに車を置き、胸を高鳴らせながらお店へ向かいました。
異世界に踏み入れる瞬間
店主さんが仲間とともにDIYで作り上げた空間で、沖縄の柔らかな空気と独創的な装飾が融合。
壁の色や照明の配置、小物から家具まで、すべてに意図と物語があり、その場にいるだけで時間を忘れてしまいます。
義足に込められた人生の物語
厨房に立つ店主さんの義足には、沖縄の守り神・シーサーが刻まれていました。
義足にかなりこだわってるなと感じた私は、思わず「素敵ですね」と声をかけると、店主さんは温かな笑顔で話してくれました。
今年3月、ボードに乗っている最中に誤って足を海へ出し鉄のロープで足を切断する事故に遭い、次の日は落ち込んだものの、その翌日には「第二の人生、障がい者としての人生を楽しもう」と決意したというその強さと男気に、胸が熱くなりました。
義足は、沖縄のパラリンピック選手が使う義足を製作した技術者の紹介を受けて作ったもので、世界的ブランド「Össur(オズール)」製のバネ付き高機能モデル。沖縄では、店主さんとその選手だけが使う特別な義足だそうです。機能面だけでなく、見た目にも沖縄らしさが込められていて、まさに人生を象徴する一本でした。
アグー豚と企業秘密の出汁
この日のメインは、純血アグー豚のしゃぶしゃぶ。その違いを教えてくれたのは、眉毛がきりっとした爽やかな大学生のバイト君。
「カタカナの『アグー豚』は純血種で、血統や飼育方法が厳しく管理されたブランド豚。
ひらがなの『あぐー豚』は交配種が多く、純正ではありません。」
さらに、出汁にもこだわりが込められていました。しいたけベースに数種類の素材を掛け合わせた味わい深い秘密の出汁で、なんとバイト君も全貌は知らない企業秘密だそう。その旨味の重なり合いに驚きつつ、一口ごとに感動しました。
店主さんはもともと東京・赤坂でシェフをしていた実力派で、この日も仕込みから盛り付けまで全てを一人でこなし、プロの技と沖縄の素材を融合させた料理を提供していました。
締めは沖縄そばで
締めには雑炊ではなく、沖縄そばを選びました。出汁をたっぷり吸った麺は、スープと絡み合い、「これぞ沖縄!」という味わい。最後の一口まで心もお腹も満たされました。
次はバーベキューを
今回はしゃぶしゃぶをいただきましたが、メニューにはバーベキューもあり、人気だそうです。海を眺めながら炭焼きする絶品アグー豚を想像して、「次こそはバーベキューを楽しもう」と心に決めています。
お店情報
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店名:コーラルビーチプラス(Coral Beach Plus)
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住所:沖縄県国頭郡本部町瀬底3284
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電話番号:0980-43-8753
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営業時間:
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ランチ(完全予約制):12:00〜15:00(L.O. 14:30)
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ディナー:18:00〜22:00(L.O. 21:00/ドリンクL.O. 21:30)
※火曜定休。7~9月は無休で17:00〜22:00営業。
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予算目安:5,000円~6000円/人
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公式サイト: コーラルビーチプラス公式
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Instagram: @coral_beach_plus AP News
アクセス
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車:沖縄自動車道・許田ICから約35分
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駐車場:なし(周囲の路上に車を並べて駐車)
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目印:ヒルトン沖縄瀬底リゾートすぐ近く
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