「私だけじゃなかった」|聞こえにくさを語れる場所に出会って
- 2025.04.26
- 凸凹な豆知識
- ひとりじゃない, みみトモランド, わかってもらえないつらさ, 働く聴覚障害者, 当事者の声, 後迷路性難聴, 手話や工夫, 聞こえにくさ, 聴覚障害, 自分らしい働き方

今回の記事を書くのは、
福祉系の企業で働いている、社会人4年目の会社員・ずんだ餅です。
2025年2月、「後迷路性難聴」と診断されました。
子どもの頃からずっと感じていた“聞き取りにくさ”。
それが気のせいではなく、「障害」だったとわかり、正直ホッとした気持ちもありました。
「聞こえにくさ」は、ずっと前から感じていました。
こんにちは、ずんだ餅です。
今日は、私が感じてきた「聞こえにくさ」について、そして今の働き方についてお話ししたいと思います。
ずっと、「気のせいかも」と思っていた
子どもの頃から、なんとなく**「うまく聞き取れないな」**という感覚がありました。
でも、「集中力が足りないのかな」「気のせいかも」と自分の中で片づけて、
誰にも言えずに過ごしてきました。
それが2025年、耳鼻科での検査をきっかけに「後迷路性難聴」と診断されました。
そのとき初めて、「ちゃんと理由があったんだ」とわかって、
不思議とほっとした気持ちになりました。
「みみトモランド」の存在に救われた
診断後、私が出会ったのが**「みみトモランド」という団体でした。
ここは、耳の聞こえにくさを抱える人たちがつながり合い、
想いや経験を分かち合えるあたたかい居場所**です。
私はそこで、自分の聞こえにくさを初めて正直に話すことができました。
「実はこういう場面で困っていて…」
「人と話すとき、こんな工夫してるんだよね」
そんな一言ひとことに、うなずいてくれる仲間がいて、
**「私だけじゃなかったんだ」**と、何度も救われました。
みみトモランドについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください:
▶︎ みみトモランド公式サイト
今、私は夜勤専従として働いています
現在私は、障害者グループホームで夜勤専従として勤務しています。
もちろん、聞こえにくさのために難しい場面もあります。
でも、職場ではメールでの情報共有や、会議の文字起こし、補足資料など、
**「どうすれば伝わるか」「どうすれば理解できるか」**を一緒に考えてもらえる環境があって、
私なりの方法で、無理なく仕事を続けることができています。
聴覚障害があっても、「伝える側」になれる
聞こえにくいからこそ、これまで多くのことをあきらめてきた気がします。
でも今は、「私にも伝えられることがある」と思えるようになりました。
だからこのブログでは、
言葉が聞き取りにくい世界のこと、
それでも自分らしく生きるための工夫や気づきを、
私の言葉で綴っていきたいと思っています。
最後に
もし、あなたも「聞こえにくさ」に悩んでいるなら。
「誰にも話せなかったこと」を抱えているなら――
どうか覚えておいてください。
ひとりじゃないということを。
そして、このブログが誰かの気持ちにそっと寄り添えたなら、
それが、今の私にできることのひとつだと思っています。
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