人工内耳は、24時間つけているわけではありません。
- 2025.05.12
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人工内耳は、24時間つけているわけではありません。
こんにちは、まーりーです。
今日は、人工内耳をいつ外しているのか、どんな場面で“聞こえない時間”を過ごしているのかについてお話したいと思います。
人工内耳=ずっとつけていると思われることもありますが、
実際はそうではありません。
お風呂に入っているとき
人工内耳は機械なので、水につけることは基本的にできません。
そのため、私はお風呂に入る前に人工内耳を外しています。
外すと当然、音のない世界になります。
湯船に浸かりながら、自分の呼吸や心拍を感じるような、
そんな“静けさ”の時間でもあります。
プールに入るとき
プールもお風呂と同様、人工内耳は外して入ります。
つまり、授業中やスイミング中は先生の声がまったく聞こえません。
私が小学生の頃、1年生のときは、母が1年間付き添ってくれていたそうです。
2年生以降は、母がプールサイドで見学してくれていたと聞いています。
先生の声は聞こえなかったけれど、
まわりの子の動きを見て、自分で考えて泳いでいました。
それでも水泳が好きだったので、苦痛には感じていなかったと思います。
夜、眠るとき
夜、眠るときも人工内耳は外しています。
これは、眼鏡をしている人が寝るときに外すのと同じ感覚かもしれません。
外した人工内耳は、乾燥機という機械に入れて保管します。
私は、**部屋を暗くして、人工内耳を外してこそ“ぐっすり眠れる”**と感じています。
音があると、気になって眠りが浅くなってしまうこともあるからです。
息子がまだ赤ちゃんで、夜泣きが激しかった頃は、
赤ちゃんセンサーという機械を使っていました。
そのため、人工内耳を装用しながら寝ることはありませんでした。
勉強や集中したいとき、トイレに行くとき
実は、学生時代の勉強中、集中したいときには人工内耳をOFFにしていたこともあります。
いわば、耳栓の代わりのような感覚です。
また、家の中でトイレに行くときなど、
ちょっとした場面でも、状況に応じて人工内耳をOFFにすることがあるんです。
無音の時間を作ることで、自分の気持ちを整えることができる。
それが私にとっては、必要な感覚でもあります。
「音のある世界」と「静かな世界」の両方がある私の耳
私は、人工内耳を通して、“音のある世界”と“静かな世界”を行き来している感覚を持っています。
もちろん、「音のある世界」にいても、すべてが聞き取れるわけではありません。
職場や病院など、大事な場面でどうしても聞き取りにくいことがあると、
やっぱり困ることもあります。
でも、それも含めて、
「これが私の耳なんだ」と受け入れています。
どちらかだけじゃなくて、
2つの世界があるからこそ見える景色がある――
今は、そう思えるようになりました。
さいごに
今回は、「人工内耳を外しているとき」についてお話しました。
聞こえる時間も、聞こえない時間も、どちらも私にとっては自然な日常の一部です。
そしてこの2つの世界のことをどう感じているかについては、
また改めて、別の記事でゆっくり書いていきたいと思っています。
読んでくださって、ありがとうございました。
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