どうコミュニケーションをとっているのか?〜美容室〜

どうコミュニケーションをとっているのか?〜美容室〜
今回の記事を書くのは、
聴覚障害(人工内耳)のまーりーです。
一人息子がいて、現在育児奮闘中です。
仕事も復帰して育児との両立ができるように頑張っています。
凸凹フレンズのメンバーが「凸凹フレンズ」に入って良かった」と思えるように陰から支えていきます。

まーりー

 

どうコミュニケーションをとっているのか? 〜美容室〜

こんにちは、まーりーです。
今日は、**「美容室でどうやってコミュニケーションをとっているのか」**についてお話してみたいと思います。


美容室では人工内耳を外しています

私は、髪を切ってもらうとき、
人工内耳を外しています。

髪を洗ったり、濡らしたりする工程があるため、
機械をつけたままだと水に濡れてしまうリスクがあります。
そのため、施術が始まる前に必ず人工内耳を外しておきます。


だからこそ、事前の伝達が大事

人工内耳を外すと、私はまったく音が聴こえません。

なので、美容師さんには事前に必ず、

  • 聴こえないこと

  • 人工内耳を外してしまうと会話ができないこと

を伝えています。

さらに最近は、お願いする髪型や細かなオーダーが毎回同じになってきたので、
あらかじめスマホにメモを作っておいて、
それを美容師さんに見せることで**「言い忘れ」がないように**しています。


施術中は、ずっと無音のまま

美容室って、普通はおしゃべりしながらカットしてもらったりしますよね。
でも私は、施術中はまったく会話ができません。

なので、最初から最後までずっと、
鏡の中で美容師さんの手元を静かに見守っているだけ

頭の向きを変えるときも、
美容師さんがそっと手で動かしてくれるので、それに身を任せています。


終わったあと、伝えたいのに伝えづらいことも

カットが終わったあとに鏡を見せてもらって、
「もう少しだけここを切ってほしいな…」と思うこともあります。

でも、人工内耳を外しているので、それを言葉で伝えるのがとても難しい。

どうしても伝えたいときは、
外したまま、一方的に「ここもう少しだけ…」とさりげなく伝えることもあります。

もちろん、伝わるかどうかは美容師さんの反応次第。
それがうまくいかないともどかしさもあります。


「話さなくていい安心」と「話せない寂しさ」

美容室での時間は、
ある意味では**「話さなくていい、静かな時間」**として安心できる場所でもあります。

でも一方で、
**「会話を楽しめない、伝えられない」**という
ちょっとした寂しさを感じることもあります。

その両方の気持ちがいつも交互にあって、
美容室に行くたびに、心の中で揺れ動いています。


いつか、手話ができる美容師さんのもとへ

最近では、手話のできる美容師さんも少しずつ増えてきているようです。
まだ私はタイミングが合わず、行けていないのですが、
いつか、そういう美容師さんにもお願いしてみたいなと思っています。

聴こえない人にとって、美容室はほんの少し勇気が必要な場所。
でも、工夫を重ねることで、
少しでも安心できる空間になればいいなと思っています。


最後に

今回は、美容室でのコミュニケーションについて書いてみました。
静かな中で、自分の髪が整えられていく時間。
その中にある安心感と、伝えられない寂しさの両方

これからも、
こうした日常の中の“ちょっとした工夫”を、少しずつ綴っていけたらと思います。

読んでくださって、ありがとうございました。