障がい者は子どもを産むな?NEXT-GOさんの動画を見て考えたこと

障がい者は子どもを産むな?NEXT-GOさんの動画を見て考えたこと

はじめに

みったん

今回の記事を書くのは、発達障害(ASD・ADHD・双極性障害)をもつ、みったんです。 「凸凹フレンズ」の代表をしています。

趣味は歌・ギター・知識を増やすこと・たくさん笑うこと。 このブログでは、自分の凸凹をありのままに言葉にしていきます。

障がい者は子どもを産むな?NEXT-GOさんの動画を見て感じたこと

今回見た動画は、NEXT-GOさんの「障がい者は子供産むな」という強いタイトルの動画でした。
最初はドキッとするタイトルですが、実際の内容はとても深く、考えさせられるものでした。


知的障害における子育ての難しさ

NEXT-GOさんは、ご両親が知的障がい者で、ご自身は健常者として生まれ、乳児院から18歳まで施設で育ったそうです。
子どものころから「親が障がい者である」という現実を知っており、それが当たり前の環境だったと語っています。

子ども時代は、周りの家庭との違いに苦しみ、学校でも「お前の親は障がい者だから」と言われたこともあったそうです。
大人になってからは「何をするのも自分の責任」なので、割り切れるようになったと話していましたが、
それでも結婚などを考えたときには、「親が障がい者だった」という事実をどこかで気にしてしまうと正直に語っていました。

NEXT-GOさんはこう言います。

子ども目線で考えてほしい。
100%育てきる自信がないなら、生まないでほしい。
一つの命だから、軽い気持ちで生むのではなく、覚悟を持ってほしい。

特に「身体障害はサポートがあれば可能かもしれないけど、知的障害のある親が子を育てるのは難しい」という現実的な視点も印象的でした。


子供が欲しくないわけではないけど

私自身も父親から「子どもは生むな」と言われています。
父の母(つまり私の祖母)もASDの特性があったようで、父は理不尽な育てられ方をしたと話しています。
私も発達障害と双極性障害があるため、子どもを産む将来にあこがれていなかったと言えば嘘になりますが、
「今すぐ普通の人のように子どもを産もう」とは、正直思えません。

感情のコントロールが難しい部分があり、子どもにあたってしまうかもしれない。
知らないうちに傷つけてしまうかもしれない。
それに、遺伝の心配もあります。
もし自分の子が私と同じように苦しむことになったら――そう考えると怖いです。

NEXT-GOさんが言っていたように、「考えてから生む」ことは本当に大事だと思います。
特に、知的障害で判断力や理解力が十分でない場合、「本当に子どもがほしい」という気持ち自体がどこまで自覚的なのかも、難しい問題です。
「生みたい」だけでは済まない。子どもが一人の人間として育つためには、責任と支えが必要です。

でも、それでも私は――生まれてきてよかったと思っています。
なぜなら、今こうして前を向いて生きることができているからです。


おわりに

この動画を通して感じたのは、「産む・産まない」だけでは語れない、命の重さと複雑さでした。
親も子も、誰も悪くない。
だけど、その中で「どうすれば幸せに生きられるか」を考え続けることが大事なのだと思います。

いつかNEXT-GOさんに、「あなたは生まれてきてよかったと思えていますか?」と聞いてみたいです。