息子との関わりで困ったこと〜人工内耳装用において〜

息子との関わりで困ったこと〜人工内耳装用において〜
今回の記事を書くのは、
聴覚障害(人工内耳)のまーりーです。
一人息子がいて、現在育児奮闘中です。
仕事も復帰して育児との両立ができるように頑張っています。
凸凹フレンズのメンバーが「凸凹フレンズ」に入って良かった」と思えるように陰から支えていきます。

まーりー

息子との関わりで困ったこと 〜人工内耳装用において〜

こんにちは、まーりーです。
今日は、息子との日常の中で、人工内耳との関わりで困ったことや、感じてきたことを綴ってみたいと思います。


小さい頃、何度も人工内耳を外されていた

息子が0歳〜2歳くらいまでの頃、
人工内耳を何度も引っ張られて外されることがありました。

まだ何も分からない小さな手で、
興味本位で触っては、ポロッと外して床に落としたり、
ときには投げてしまったり…。
そのたびに**「壊れたらどうしよう…」とヒヤヒヤ**していました。

当時は、まだ**イヤモールド(耳の中に入れるパーツ)**をつけていなかったのですが、
息子が頻繁に触るようになったことで、やむを得ず装用を始めました。

何度も「とらないでね」と伝えても、
私が困っている様子を見て面白がるような時期もあり、
内心は結構しんどかったです。


小さくても、伝えようとしてきた

「ママとパパは、耳が聴こえないの。だから、耳に“人工内耳”をつけているんだよ。」

そうやって、息子がまだ小さいうちから、少しずつ説明をするようにしてきました。

まだ理解できないかもしれない。
でも、早いうちから伝え続ければ、何かが残ると思ったんです。

そのおかげか、今では息子が私の耳を見て
「人工内耳」と言うようになりました。

聴こえないからつけているという本当の意味は、
まだちゃんと分かっていないかもしれません。
でも、これからも言葉で伝え続けていきたいと思っています。


夜、気づいてあげられなかったこと

息子が6ヶ月を過ぎた頃から、
夜泣きが少しずつ減っていきました。

赤ちゃんの泣き声に反応する目覚ましの機械を使うことも、少なくなっていきました。

でもある夜、ふと目を覚ましたときに、
息子が泣きながら何かを訴えていたことに気づきました。
私は人工内耳を外して寝ていたため、すぐに気づいてあげられなかった

「ごめんね」と、申し訳なさを感じた出来事でした。


夜中、乾燥機の場所まで取りに行くもどかしさ

今も、夜中に息子が泣き出すことがあります。
私が目を覚ましたとき、息子が怒っていたり、機嫌が悪くて泣いていることもあります。

人工内耳は夜間、乾燥機に入れて保管しているため、
そのままでは何も聴こえません。

人工内耳を装用するには、
わざわざ乾燥機の場所まで取りに行かないといけない。

以前は枕元に置いていたので簡単に装用できていましたが、
息子がハイハイを始めてからは、いたずら防止のために遠ざけています。

眠い中、「取りに行かなきゃ」「でもすぐに聴こえない」
その面倒くささと、もどかしさの入り混じった感情が、毎回こみあげてきます。


子どもが生まれて初めて感じた、“つけたり外したり”の大変さ

子どもが生まれるまでは、
夜に人工内耳を何度もつけたり外したりすることはありませんでした。

だからこそ、人工内耳を頻繁につけ外しする生活の大変さを、
親になって初めて実感した気がします。


それでも、人工内耳は私にとって大切なもの

人工内耳は、私が生きていくために一生必要なものです。
そして今では、息子と向き合ううえでも、かけがえのない存在だと思っています。

これからも、息子が成長するにつれて、
また違う困りごとや気づきが出てくるかもしれません。

でもそのたびに、
“私にできる工夫”を重ねながら、息子と向き合っていきたい。


最後に

今日は、息子との関わりの中で感じた、人工内耳にまつわる困りごとや気持ちを綴ってみました。

これからも、
聴こえづらさとの付き合い方や、親子の関係について、
少しずつ書いていけたらと思っています。

読んでくださって、ありがとうございました。