音楽と絆:全盲のまぁくんともとひろくんの物語
発達障害(ASD・ADHD・双極性感情障害)のみったんです。
まぁくんともとひろくん
本日はまぁくんともとひろくんという凸凹フレンズのメンバーをご紹介いたします。
まぁくんともとひろくんは全盲の方です。二人とも音楽が好きで、困難な状況でも輝き続けています。
まぁくんは太鼓をやっていて、イベントの最中も食器の音や触り心地について熱く語っていました。
もとひろくんはかつて合唱部に所属していたようで、カレーで七夕のイベント中にもよく通る特徴的な笑い声でみんなを楽しませてくれました。
凸凹フレンズの二人は、音楽という共通の趣味と、『全盲あるある』を共感していてとても仲がいいです。
カレーで七夕イベント
2024年7月7日に行われたカレーで七夕イベントには、まぁくんともとひろくんに加えて、弱視のココアちゃんも参加しました。
ココアちゃんの声を聞いたまぁくんは、久しぶりの知り合いだと気づくことになりました。
視覚障害者は目が見えない分、目で情報を得ている健常者と比べて特に聴力が秀でています。
皆が楽しむ中、彼らの再会のエピソードは心温まるものでした。
音に対する感受性と理解力
彼らは食器の音や環境の音から音楽を創り出したり、電柱の音階で曲がる場所を判断したりすることができます。
普段、私たちは食事中の食器の音にはあまり意識を向けませんが、実はそれぞれの食器には音階が存在します。
盲目の人たちは食器の音を聞くだけで頭の中に音楽が鳴り、コップに水をいれるだけでドレミファソラシドを作って鳴らして遊ぶこともできるそうです。
また、彼らは日常生活の中で環境の音を利用して、周囲の状況を把握する能力を持っています。
皆さんは物をたたいた時の音の違いに気づいたことはありますか?
白杖が電柱に当たる際には、通常レやソの音が鳴ります。複数の電柱が連続して並んでいる場合、音階の変化を感じ取りながら正確に曲がることができるのです。
電柱の音でナビゲート
では実際に、盲目の人が自宅から駅までの道をどのように歩くのでしょうか。
「まぁくん」は、家の近くにある3つの特定の電柱の音を覚えています。
彼の白杖がその電柱に当たるとき、それぞれ異なる音階(例えば、レ、ファ、ソ)が鳴ります。
これらの音を目印に、彼は確実に目的地に向かう道筋を把握しています。
食器の音や久しぶりに会う人の声を見分ける力
このような能力は、音楽の才能と密接に関連しているのではないでしょうか。「もとひろくん」は、食事中の食器の音にも敏感です。
彼は、皿と箸の接触音だけで音階を識別していました。
また、カレーで七夕イベントでは「ココアちゃん」との再会の瞬間、まぁくんは彼女の声を聞いてすぐに気づきました。
このような声の違いを瞬時に認識する能力は、視覚情報に頼らない生活の中で培われてきたものなのでしょう。
実際にイベント中にお皿の音を当てあっている動画を紹介します。
最後に
絶対音感の人は、生活音から音階が分かるという噂は聞いたことありましたが、本当にできる人が存在することに感動しました。
また次回のブログを楽しみにしていてください。
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